学校長挨拶

本校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 本校は、明治35年(1902年)、宮城県立第二中学校登米分校として開校し、明治37年に宮城県内6番目の中学校として独立しました。以来、宮城県北及び岩手県南の教学の中心的な役割を担い、昭和23年、本県の旧制中学の中では唯一、男女共学の新制高校として新たな歴史を刻み、同年に定時制課程を併設し、今年度で創立から122年目を迎える伝統校であります。卒業生は、28,000余名を数え、内外で活躍されております。

 校訓は、「至誠 献身・窮理・力行(献身・窮理・力行の3つの徳を至誠をもって貫く)」、「文武両道」を校是とし、人格の形成と学問の探究を校風とした伝統を引き継ぎ、文武両道の精神のもと、教育目標である「21世紀の国際社会を生き抜くことができる英知、健全な心身を持った徳性の高い人間の育成」を目指しています。

 今年度の生徒数は、全日制普通科18クラス681名、定時制普通科4クラス20名となっており、総計701名が在籍してスタートしました。

 施設面では、約半世紀ぶりに第一体育館が新しく建て替えられ、一昨年10月にはオムニコート(砂入り人工芝)仕様のテニスコート4面が新しく設置されました。そして県北地区の教育の中核として長年使われた校舎が建て替えられることとなり、令和4年8月に3階建て仮設校舎に引っ越しての教育活動を開始しました。現在、令和7年初秋の完成に向けて、新校舎建設工事が進められています。

 全日制においては、主体的・対話的で深い学びの実現、思考力・判断力・表現力の育成、ICTを活用した授業などを充実させるため、昨年度より50分間授業・週33コマとして教育課程の改善を図り、週末課題や進学及び公務員向け課外講習と模擬試験を関連付けながら、きめの細やかな学習指導及び進路指導をおこなっております。

 定時制においては、働きながら学ぶ生徒のために、生徒一人一人の個性や適性を見極め、就労支援を含むキャリア教育を実践しながら、生徒に寄り添った授業と教育活動を展開しています。

 これからも、生徒の皆さんと共に「佐高で咲こう」を合い言葉に、教職員一丸となって教育活動を進めてまいります。

 結びに、保護者及び保証人の皆さま、地域の皆さま、同窓生の皆さまをはじめ、多くの関係各位に今後ともご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 令和6年5月           

宮城県佐沼高等学校長  加賀谷 亮